岸田総理の新型コロナウイルス感染が発表された。8月21日にPCR検査陽性となり、感染が判明した。総理は、8月12日にワクチン4回目接種を受けており、ワクチンの有効性についての議論も巻き起こしている。
私は、まず総理には、自らの感染経路についての説明してもらいたい。総理は万全の感染対策をして、ワクチンも接種し、それでも感染した。国民に、こういった対策をしても感染するのは、どういうケースなのかを知らせる必要がある。
総理の行動、つまり誰と会っていたかはすべて把握されている。オミクロン株の潜伏期間を7日以内として、8月14日以降の対面者の中に、感染源となった方がいるはずで、これが特定できないわけがない。通勤等で混雑する公共交通機関を使うなど、不特定の方と接触する機会が多い一般の方とはまったく違う条件である。
また、幸い、総理の病状は軽いようだが、ワクチン接種と重症化回避との関係についても、何らかの説明は求められると思う。そもそも、オミクロン株は重症化の比率が低いと言われている。総理が重症化しなかったことが、ワクチン接種にある、とどの程度言えるのか、それも国民は知りたいところである。
尾身会長をはじめ、専門家の見解も国民を十分に納得させるものになっているとは、とても思えない。「感染対策万全、4回接種、対面者完全把握」の総理の感染を契機に、新型コロナの感染や、ワクチンの効果についての政府の見解を国民に知らせるべきではないか。